安倍政権のあれこれ

topisyu.hatenablog.com

これを読んで、「隠れトランプ支持者」の話を思い出しました。
景気の波に乗れず現状の頭がいい政治家に不満を抱える人たちが支持しているが、表立って支持を表明しないだけにデータとして表に出てこないというお話です。

 

安倍政権の功績はデータとしてたくさん残っていますし事実でしょう。既に頭のいい人達がエビデンスとしてまとめていますし。ただ、このデータは本物なのかと言うと多方面に影響を及ぼした現政権を見ているとちょっと信じきれない所があります。
自分自身にはデータを読み取る力どころかブログで正しさを表明するために収集する行為自体が億劫に感じるため説得力がありません、そもそも仕事や自分の資産運用のため以外にそんな面倒なことをやりたくないって言う。

と説得力をなくしたところで、データの見えない部分の悪化は実際その場にいないとわからないって事だけは気が付いた方が良いと自分自身は思います。求人も給与も上下の差が格段に広がっただけでグラフ上は上昇傾向にもなりますし、金に困った人が、
労働環境を気にせず就業しても就業率は上がります。非正規の減少は限定正社員へ切り替えたり非正規切りにあって転がり込むように月収10万も行かないような会社の正社員になった人が増えた場合でも減少します。

求人関係も特にハローワークは酷いです、載せてるだけだったりハローワークにいるわけないだろ・・・と思うような人材募集、例えば「教えることもなく・手を煩わせることもなく・給与が20万以下でも文句を言わず・正社員2人分の効率を出す人」が欲しいなんてパターンもありました。今でもその会社はハローワークに求人を出しています、それに特定派遣会社が大多数です。
特定派遣会社に採用されれば「正社員」として扱われますが、実態は・・・わかりますよね?個人的には正社員の増加は特定派遣会社の増加が一役買っているのではと考えています。

一番わかりやすいのは求人サイトに、経歴が大卒以下で職歴を中小以下・実務経験浅めで登録してみる事です。雪崩のように会社がヒットして行きます。たしかに労働環境や待遇を考慮に入れなければ正社員で働く場所には困らなさそうですね。逆にするとみる景色が一気に変わって面白いです。

平均年収もそうです、例えば年収180万の人が181万に変わった場合でも年収500万の人が年収550万に上がってもグラフ上は平均年収が上がりますが皆ハッピーかと言うとそうでもないのが実情です。

学生も有名私立や国公立に進んだ人は就職環境に恵まれていましたが、無名私立や専門に通う人は中堅企業からもはじき出される方が大多数を占めました。情報系の専門に通って校内でトップの成績を収めていた学生も、書類選考で落とされ続け特定派遣会社ぐらいしか就職口がありませんでした。無名私立の学生は未だに厳しい就職状況です。

株も持てるほど余裕がない人や仕事や子育てが忙しくてそれ以外の事を考えられる余裕がない人にとって株価の上昇は蚊帳の外です。この層を「株を始めないバカ」とは言いたくありません。

 


しかし、裕福だったり大手で待遇が良かったり頭が良くて年収も平均以上な人には安倍政権は良いものだったと思います。実際に某大手に勤める知り合いも年収が上がっていますし、株をやってた親戚も株が上がって老後の貯えが増えました。女性の働き方が叫ばれた事で男女共に育休も取れるようになりました。自分自身も転職時は良い思いをさせていただきました。
某国立大学を卒業した親戚の子供は引く手あまたで「安倍政権ありがとう」状態でした。頭の良い人達がデータとして次々に安倍政権の功績を解説することでよい部分の事はよくわかりました。しかし悪いところをデータ化した情報が見つかりませんでした。

 


格差が広がっている今では裕福で頭が良くて年収も平均以上な人には見えない部分もたくさんあるため、見えるデータを絶対視してしまうのは「隠れトランプ支持者」の存在に気が付かなかった人と同じ状況に陥っているかもしれません。

 

データは大切ですが絶対視するのは如何なものかと思う今日この頃です。