エンジニア35歳定年説の風説

世間的には、この道のベテランと言われるエンジニアは20年とか30年ずっと特定の技術を使って活動している人の事だと言われている。 10年も満たずにベテランと言われてもおかしくない技術と知識を保有しているもしくは身に着けた人もいるが稀である。

転職の時や、実際にベテランと言われるような人やマネジメント職の人と話すと、素人(新卒)としてエンジニア(ここではIT関係の技術者)として活躍し所属する企業の戦力となるまでに20年以上という話が多かった。例外も実際にあるがやっぱりこの認識は今も変わらない。 そこで「エンジニア35歳定年説」だが何故にそのような説が言われ始めたのか、それは戦力になる歳月を逆算して定年までにどれだけの期間 戦力でいられるか雇い主の企業側が考えた結果だ。

企業側としてはなるべく早く、ベテランとして戦力になって欲しい鳴かず飛ばずなエンジニアには早く出て行って(辞めて)欲しいと言う 意見が大半だろうし現場で働くエンジニアも本音はそんなものだろう。 35歳でこれと言った知識と技術が身についていないと判定された人が再度頑張るとして20年・・・55歳。 定年はないと言われつつも定年を60歳として設定している社則は多い故に5年しか戦力に成らないとなれば採用を 見送るのは当然だろうし受け入れる現場も減る。 25歳以下でこれと言った知識と技術が身についていないと判定された人が再度頑張るとして20年・・・45歳以下。 戦力になってもらえる期間は15年だとするとエンジニア不足と言われる現状だと採用すると言う判断になるし受け入れる現場も多い。

エンジニア35歳定年説と言っても考えてみれば要は「年齢の壁」だ。年齢に伴う知識と技術がある人は困らないが、運悪く身に付かなかった 人や技術の波に乗り損ねた人は厳しい立場に追いやられるそれだけの事・・・・だから人をただ使い潰して捨てるような労働環境からは 早めに抜け出した方がいいし、配属の変更が効く大企業や中堅企業に勤めた方が有利であることはこれからも変わらないだろう。